よく、「アメリカ英語とイギリス英語って、どっちを勉強するのがいいの?」と聞かれます。
確かに、せっかく勉強するなら、メリットが多い方の英語を学びたいですよね。
答えとしては、
:「どっちでもOK。こだわりがないなら、日本人はアメリカ英語がいいよ」
です。
以下で、具体的に解説します。
この記事の内容
質問:イギリス英語とアメリカ英語、どっちを勉強すればいいの?
まずは、自分の環境や好みが、どちらの英語を学ぶのに適しているかを確認してみましょう。
自分の環境を考える
現在、イギリスやイギリス英語圏にいる人、家族がイギリス人の人、イギリスのインターナショナルスクールに通っていたり、イギリスの会社に勤めていたり、仕事でイギリス英語を使う頻度が多い場合などは、イギリス英語がいいでしょう。
逆に、これらがアメリカになる場合は、アメリカ英語がいいです。
英スポくん
自分の好みを考える
環境で選ばなくて良い場合は、あとはもう自分の好みだけ!
ハリウッド映画が好きな人、アメリカの音楽が好きな人は、アメリカ英語、
イギリス王室のファンなら、イギリス英語という風に、自分の好みをヒントにしましょう。
イメージの違い
好みなんてないってひと!
言語の特性を知ると、好みがでてくるかもしれません。
簡単に、イギリス英語とアメリカ英語の、イメージの違いを見てみましょう。
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発祥の国 | イギリス | アメリカ |
喋っってる人の例 | エリザベス女王 | トランプ大統領 |
雰囲気 | フォーマル、上品 | カジュアル |
特徴 | 基本に忠実な正しい英語
丁寧で礼儀正しい表現を好む |
比較的くずしたり、省略形が多い
シンプルな表現を好む |
国 | イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、インド、シンガポール、マレーシア、香港、南アフリカ、西アフリカ、マルタ | アメリカ、カナダ、プエルトリコ、リベリア、フィリピン |
喋る人口 | アメリカ英語より少ない
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イギリス英語より多い
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英語の違いの例
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発音 r | 子音の前の「r」を発音しない。
Hereは「ヒア」と聞こえます。 |
子音の前の「r」も発音する。
Hereは「ヒアR〜」と聞こえます。 |
発音 t | 母音に挟まれた「t」をしっかり発音します。
waterは「ウォータ」と聞こえます。 |
「t」をdに近く発音します。
waterが「ワダー/ワラー」と聞こえます。 |
ボキャブラリー | アパート flat エレベーター lift 地下鉄 underground 薬屋 chemist |
アパート apartment エレベーター elevator 地下鉄 subway 薬屋 drug store |
文法「have」 | 「Have」を使った現在完了形を多用する。
I have lost my book.(本を失くしました)
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Haveを使った過去完了より過去形を多用する。
I lost my book.(本を失くしました)
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日本人にとっては、
「発音はイギリス英語の方がしやすそう。でも、文章は、シンプルな表現を好む、アメリカ英語がいいかも・・・」
っという、印象でしょうか。
では、実際に少し聴いてみましょう。
実際のニュースの例
イギリスのニュース番組「BBC NEWS」より
アメリカのニュース番組「ABC NEWS」より
英スポくん
どっちも何を言ってるか、わからないし、
今はどちらか決められない、という方もいるでしょう。
特に決め手がない場合
そういう方には、一応「アメリカ英語」の方を、お勧めしています。
理由は、日本人が学校で習ってきた教科書が、アメリカ英語だからです。
おそらく、アメリカという国が戦後、日本と歴史的、政治的、経済的に強い繋がりをもっていて、
現在のアメリカの世界への影響力も、政治的、経済的、文化的にも(映画とか洋楽とか)大きいのが理由だと思います。
そういう訳で、特になんの理由もない日本人には、アメリカ英語の方が違和感がないかもしれません。
英スポくん
そもそも、英語は違うアクセントだらけ。
同じ日本語でも、たくさんの方言があるように、
イギリス英語も、大まかに分けても、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドでアクセントが違い、アメリカ英語も、西海岸、東海岸、北部、南部、中西部でアクセントが違います。
また、英語にはイギリス英語、アメリカ英語以外の英語も存在します。
オーストラリアの英語、インドの英語、シンガポールの英語でもアクセントが異なり、
また、ネイティブスピーカー以外の、英語を第2言語として話す人(非ネイティブスピーカー)には、母国語の訛りがあるのが普通です。
スペイン人はスペイン語訛り、日本人はジャパニーズ・アクセントで話すわけです。
世界の英語を話す人のうち、実に約80%が非ネイティブスピーカーとも言われているので、
母国語のアクセントで英語を話すのが、ある意味主流ですね。
英スポくん
答え:どちらでもOK。そんなこと気にしてないで、英語を学ぼう!
イギリス英語、アメリカ英語ともに、英語のスタンダードとも言えるメジャーな英語です。
そのため、どちらを学んでも損することはありません。
最初は、アメリカ英語とイギリス英語には違いがあるんだな、という認識だけでOK!
スラスラ英語が喋れるようになってくると、様々な国の人と交流する機会がでてきます。
そこで、自然に英語の違いを学ぶと思います。
英スポくん
イギリス英語でも、アメリカ英語でも、大事なのは、英語学習。
下記の記事を確認しておくとバッチリです。
