誰でもTOEICで高得点を取れるようになるタイパ最強の英単語学習法

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誰でもTOEICで高得点を取れるようになるタイパ最強の英単語学習法

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著者紹介

マサ

カナダ・バンクーバー在住のエンジニア
効率的な英語勉強法を日々模索する万年英語中級者。
1年の勉強でTOEICで800点取るための勉強法を自身の失敗から発信中です。
詳しいプロフィール

TOEICで英語の語彙が重要な理由がわかりますか?

その理由は単語の意味が取れないから
当たり前な理由ですよね。
でもちゃんと理論的に研究がされているんです。

言語学の研究から英文を理解するには80%の単語を理解している必要があると言われています。

つまりリスニングの問題で音を聞き取れていても単語の意味がわからなければ文全体の意味が取れません。

具体的にはTOEICで800点取るためには頻出単語3,000語程度の語彙力が必要です。
逆に言うとTOEICによく出る3,000語の基本単語を覚えておけば、TOEICで全く意味がわからないというケースを避けられます。

それに旅行や仕事などで人と直接話すなら知らない単語を「〇〇ってどういう意味?」と質問できます。
当たり前ですがTOEICで意味を聞くことなんてできませんよね。

そのため単語の意味を知っていなければいけない、知らないのであれば推測できるようにならないといけないんです。

TOEICの試験対策に効果的な単語学習法や知らない単語の意味を推測できるようになる方法はこちら。

  • TOEICの英語リストを丸暗記する
  • 単語の構造を覚え意味を推測する

単語だけでなく、リーディングやリスニングなどの勉強法を知りたい方は1年間の勉強スケジュールを解説した記事をご覧ください。

まずは英単語の勉強法の前に、英単語の構造を学び効率よく覚えられるポイントをご説明します。

TOEICに向けて効率的に英語の語彙力を向上させるための重要なポイント3つ

英スポはTOEICで800点取れる勉強法を提供しているので、TOEICに特化した単語の覚え方をご紹介します。
そうは言っても海外旅行や仕事でも問題なく使える英単語を覚えることができますので心配しないでくださいね。

  1. TOEICによく出る単語を覚える
  2. 接頭辞・接尾辞を覚える
  3. 語源とイメージで覚える

1. TOEICによく出る単語を覚える

TOEICは歴史があるテストなので、実は問題によく出る単語は分析されています。
言語学者が選んだ4,000語の英単語を覚えるとTOEICに出てくる単語のうち99%をカバーします。

4,000語と聞くと多いと感じるかもしれませんが、すでに日本の学校では3,100語を学んでいますし、「the」「I」「and」などの簡単な単語もリストに含まれています。
身構える必要はありませんよ。

2. 接頭辞・接尾辞を覚える

英語には「接頭辞(せっとうじ)」と「接尾辞(せつびじ)」というものがあります。
単語を分解するとそれらが出てきます。

  • 接頭辞:単語の頭につく
  • 接尾辞:単語のお尻につく

具体例を見てみましょう。

接頭辞:単語の頭につく

接頭辞は単語の頭につくもので、それぞれ意味があります。
簡単な接頭辞の一例はこちらです。

接頭辞 意味
un- 反対, 否定 uneasy, unhappy
re- 再び, 反対に recycle, reaction
trans- 向こう, 超える transport, transform

接頭辞が単語の最初につくことで後ろの部分に意味を付け加えます。
「easy」は「簡単」という意味ですが、反対や否定を意味する「un」が最初につくと「簡単ではない」、つまり「難しい」という意味になります。

このように接頭辞は単語に意味を付け加える機能があると覚えてておくと良いでしょう。

続いては後ろにつく接尾辞です。

接尾辞:単語のお尻につく

接尾辞は単語の後ろにつくもので、意味を持たせつつ品詞を変えるときによく使われます。
接尾辞の一例はこちら。

接尾辞 効果
-er 「〜する人」の意味を持つ名詞 teacher, runner
-ful 「〜を満たす」の意味を持つ形容詞 beautiful, meaningful
-able 「〜ができる」の意味を持つ形容詞 available, movable

接尾辞が単語の後ろにつくと前の部分に意味を付け加え、単語の品詞を変えられます。
「教える」の「teach」に、「〜する人」の意味をもたせる「er」がつき「教える人」、つまり「教師」という意味になります。

接尾辞は単語に意味を付け加え、単語の品詞を変えることができると覚えておいてくださいね。

ポイント接頭辞と接尾辞はセットで使えます。
例えば「rechargeable」は「充電式」という意味です。
この単語を分解すると「re」「charge」「able」になります。
それぞれ「再び」「充電」「できる」、「再び充電できる」で「充電式」になります。

3. 語源とイメージで覚える

英単語を作るパーツとして接頭辞と接尾辞をご紹介しました。
その他に意識しておきたいのが、単語の語源とイメージです。
語幹(ごかん)や語根(ごこん)とも言われます。

語源やイメージは単語自体の意味を作るものです。
日本語訳にするとかなり多くの意味を覚えなければいけませんが、単語の語源とイメージを頭に入れておくとそれぞれ別の意味として覚える必要はありません。

例えば「vision」を辞書で引くとこれらの意味が出てきます。

  • 視力
  • 視覚
  • 洞察力
  • 先見の明
  • 未来像
  • 幻、幻想

これをすべて覚えていたら大変ですよね。
しかし語源とイメージを知っていれば簡単です。
「vision」の語源はラテン語の「見る=videre」です。
つまり「目で見える」イメージがあるんです。

「視力」や「視覚」はそのままですが、「洞察力」も目に関することですよね。
「先見の明」や「未来像」と直訳で覚えると大変ですが、なんとなく「頭で形を作って見ている」と理解ができませんか?

さらに接頭辞と接尾辞を組み合わせられます。
「tele(遠く) + vision(見る)」は「television」で「テレビ」
「vision(見る) + able(できる)」は「visible」で「見える」

接頭辞・接尾辞、そして語源・イメージを組み合わせるとたくさんの単語を覚えられます。
この接頭辞・接尾辞・語源(語根)を使った英語学習や知らない単語の意味を推測する方法はこちらの記事で詳しく解説しています。

英語で新しい単語を学習するための効果的な2つの勉強法

残念ながら語彙力は一気に上がりません。
毎日の地道な積み重ねが必要です。

そのため英スポおすすめの学習スケジュールでも2ヶ月目から12ヶ月目までの長い期間続けての単語力アップを推奨しています。
具体的な単語の学習方法を2つご紹介しますね。
どちらか好きな方を、ではなくどちらも並行して進めてください。

TOEICの英語リストを丸暗記する

TOEICの頻出単語リストは公開されています。
1年の限られた時間で点数を上げるのであれば頻出単語に絞ってしまいましょう。

どういった単語がTOEICで出てくるのかは言語学者によって分析されています。
単語のリストはこちらの記事でご紹介しています。

単語の構造を覚え意味を推測する

単語を順番に丸暗記するだけでは非効率です。
効率良く単語を覚えたいのであれば、接頭辞・接尾辞、そして語源・イメージを覚えましょう。
複数の単語に共通する部分をまとめて覚えられるのでとても効率的です。

接頭辞・接尾辞、語源・イメージを合わせて覚えていくと後半の頭への吸収が全然違います。
最初はそれらを覚えるのが辛いですが、一度理解してしまえば圧倒的な効率を手に入れられます。

さらに単語の構造がわかる最大のメリットが、初めて見た単語でも意味を推測できるようになります
具体例をあげてみましょう。
オンライン辞書のランダム表示機能で出てきた単語です。

transgressor

かなりハイレベルな単語でネイティブスピーカーの大人が知っているレベルです。
TOEICにはほぼ出ません。

ですが、接頭辞や接尾辞、語源を知っていると意味が推測できるんですよ。

単語を分解すると、
trans + gress +or
になります。

「trans」は先程出てきた「超える」で「or」は「er」と同様「〜する人」です。
「actor(動く人=俳優)」や「collector(集める人=コレクター)」で使いますよね。

問題は真ん中の「gress」
少し難しいですが、元々はラテン語で「go」の単語が変化したもの。
同じ由来の「regress(後戻りする)」「digress(脇道へそれる)」などは覚えておきたい単語です。
どちらも道を進んでいる感じがしますよね?

3つの部品をまとめてみましょう。
「超える+行く+人」つまり「超えていく人」

この人は何を超えたのでしょうか。
ここは少し想像を膨らませないといけないのですが、超えてしまったのはルールです。

「transgressor」は「違反者」と訳されます。

「超えたのがルールなのかどうかなんてわからない」って思いましたよね?
大丈夫です。

TOEICではこの単語だけで聞かれることはありません。
必ず文の中で使われます。

つまりtransgressorがわからなくても前後の文脈からなんとなく「ルールを超えた」と想像できます。

辞書に書いてあった例文の一部を抜粋します。

If this law is violated and the transgressor is deliberately set free, ~

  • law:法律
  • violated:犯す、破る

この辺りの単語から「transgressor」が超えてしまったのは法律だなと推測できませんか?

もし今できなくても大丈夫です。
これからこの記事にある勉強法を信じて続けていけば1年後にはちゃんとイメージできるようになりますよ。

単語の接頭辞や接尾辞、語源を覚えるには、適した参考書を使うのが一番。
私も実際使っている「英単語の語源図鑑」がおすすめ。
イラストが多く理論ではなくイメージで覚えられますよ。

接頭辞・接尾辞・語源(語根)を使った、知らない単語の意味を推測する方法をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。

TOEIC向けて単語を効率的に学習する方法まとめ

この記事ではTOEICに向けてどのように単語学習を進めるべきかをお伝えしました。

単語を効率良く覚えるためのポイントはこの3つ。

  1. TOEICによく出る単語を覚える
  2. 接頭辞・接尾辞を覚える
  3. 語源とイメージで覚える

それらを実現するためのおすすめ勉強法はこの2つです。

  • TOEICの英語リストを丸暗記する
  • 単語の構造を覚え意味を推測する

単語力があるとスルスルと英文が読めるようになります。
一緒に頑張って覚えていきましょう!!