YouTuberの動画での英語学習に効果がない理由と英語力アップの対策

著者情報

マサ
カナダ・バンクーバー在住のエンジニア
効率的な英語勉強法を日々模索する万年英語中級者。
1年の勉強でTOEICで800点取るための勉強法を自身の失敗から発信中です。
詳しいプロフィール
あなたは英語を勉強するのにYouTubeを使いますか?
海外でよく使われるフレーズや単語を紹介してくれたり、「アメリカのスタバで注文してみた」のようなレポートをしているYouTubeチャンネルをたくさん見かけます。
私も以前はよく観ていました。
でもそれらの動画を観てもま英語力が伸びた実感はまったくありません。
もし英語力を伸ばすためにYouTubeを使っているのであれば今すぐやめてください。
なぜ英語学習をしているつもりになっていても実際の英語力が伸びないのかをご説明します。
目次
英語学習系YouTubeを観ても英語力は上がらない
最近はバイリンガルの方や留学エージェントなどが多くの英語学習動画をYouTubeに上げていますよね?
しかし残念ながらそれらを観ていてもあなたの英語力は上がりません。
厳密に言うと効率が悪いんです。
勉強になる動画はいくつもありますが「果たして効率的な勉強法か?」と聞かれたら疑問が残ります。
つまり動画を観るだけでは無理が出てきてしまうんです。
バイリンガールの夫おさるさんはセブ島語学留学へ
英語学習系YouTuberで最も有名な方のひとりが「バイリンガール ちか」さん。
帰国子女のちかさんが使えるフレーズや海外での情報をアップしています。
確かに知識としては身につくかと思いますが、残念ながらあなたの英語力を上げてくれる訳ではありません。
実はちかさんの夫の「おさるさん」はフィリピンのセブ島に留学に行っています。
チャンネル内の企画のひとつでもありますが、動画だけで英語力が上がるならば語学留学は必要ないのではないでしょうか。
ましてや、ちかさんがそばにいるのですから。
残念ですが、これがYouTube動画を観るだけでは英語学習に不十分だという証明になってしまっています。
実際にセブ島の語学留学では一日10時間近く英語の勉強をします。
注意
バイリンガールちかさんやおさるさんを否定する訳ではなく、動画学習に頼りすぎるのは良くないという例としてあげているだけとご認識ください。
バッティングフォーム改善動画を観ただけでは打てるようにならない
英語はスポーツと似ていると言われます。
それは英語もスポーツも繰り返しトレーニングすることで実力がつくことが共通しているから。
そこでYouTube動画を使った英語学習をスポーツに例えてみましょう。
YouTubeには野球のバッティングフォームを良くする、サッカーのフリーキックの蹴り方を解説した動画があります。
確かに自分のプレーの参考になる動画です。
しかし動画を観るだけで打てるようになりませんし、フリーキックが曲がるようにはなりません。
それは頭で知識として持っていても体を動かすのとは別のことだから。
頭でわかっていても体はその通りに動きません。
イメージトレーニングだけで上手くなったら誰も苦労しませんよね?
これって実は英語でも同じなんです。
たくさんのフレーズを覚えたり、発音の違いを聞き分けられるようになっても実際に自分の口から出てこなかったら意味がありません。
スポーツも英語もインプットだけでなくアウトプットが大切なんです。
日本人の英語学習はインプットが多く圧倒的にアウトプットが少ない
日本人の英語学習はの基礎は学校教育で培われています。
ほとんどの方が中学校3年間と高校3年間の6年間は英語に触れてきたと思います。
これまでの英語の授業で何を学んできましたか?
- 単語を覚える
- 単語を並び替える文法問題
- 長文を文法の知識を総動員して読解する
今まで学校で勉強してきたほとんどの時間をペーパーテストのためにあてていませんか?
つまり暗記するのが英語のテストで高得点を取るための最短距離。
学校の授業でのアウトプットは考えるのではなく、知っているかどうかなんです。
大切なのはそれらの知識を詰め込むだけで終わりにしないことです。
英語は自分で使わないと身に付かない
英語は口を動かして発音しないと上手くなりません。
言いたいことを頭で考えないとフレーズは身に付きません。
なぜならあなたがスタバで頼みたいのは、クリーム盛り盛りカスタマイズのベンティより大きいトレンタサイズのフラペチーノではないですよね?
自分は何を注文したいのか、休みの日に何をして過ごしているのか実際に頭で考え口に出さなければ一生使える英語は身につきません。
ちなみに私は学生時代の就職活動で外資系企業を受けました。
そこでの英語面接で「大学で勉強以外には何をしていますか?」と聞かれ、「I play volleyball. I enjoy.」としか答えられませんでした。
この悔しさが忘れられず語学留学をし勉強を続け、今ではカナダで生活するまでになっています。
今ではある程度自分が言いたいことを言えるようになっています。
それは自分自身の言葉で英語を使っているからに他なりません。
YouTubeを観る時間をアウトプットの時間にあてよう
あなたは毎日どれぐらいYouTubeの英語学習コンテンツを観ていますか?
ぜひその時間をアウトプットにあててください。
先程お伝えしたように日本人の英語学習は圧倒的なアウトプット不足。
インプットはもう十分なんです。
YouTubeを見る代わりに自分の口で英語を話す機会を作ってください。
YouTubeの代わりにオンライン英会話をやる
英語学習の最も効果的なアウトプット方法はオンライン英会話です。
自分の言いたいことを頭で考えひねり出す作業が本当の英語力をつけます。
YouTubeで英語のフレーズを覚えるのも良いですが、オンライン英会話を使って外国人の先生と会話してください。
あなた自身が必要としているフレーズや単語を学べます。
自分で考えて話そうとする行動は経験になります。
「言いたかったけど言えなかった」という感情はあなたが思っている以上に残るものです。
残念ですがYouTubeを観てるだけではそんな感情は湧き出てこないんですよね。
YouTubeは移動時間などアウトプットできないときに観る
そうは言ってもYouTubeの英語学習コンテンツを観たいですよね?
私もそうです。
根を詰めて勉強すると疲れてしまいます。
たまには息抜きが必要。
YouTubeは電車での移動などアウトプットできない時間に観ましょう。
声に出せない環境での勉強はインプットにあてるのは良い手です。
1日30分のオンライン英会話を続けてアウトプットを増やす
多くのオンライン英会話のクラスは1コマ30分。
1日30分を1年間続けると約180時間になりますね。
仕事を1日8時間しているとしたら、180時間は22日に相当します。
つまり1ヶ月分。
あなたが仕事で1ヶ月にするアウトプットの量と同じだけ英語でアウトプットをする時間はあるんです。
無駄にしないでください。
1日30分でも良いので英語と向き合い、英語をアウトプットする時間を作ってみてください。
時間がないのではなく、作り出せるんです。
YouTubeを観ている30分をオンライン英会話の時間にあててください。
その30分を確保できない生活なのであれば、生活スタイルそのものを見直す必要があるかもしれません。
たった30分で良いので英語をアウトプットしてください。
確実にあなたの英語力をアップさせる30分になります。
まとめ
YouTubeでの英語学習はおすすめできません。
それは日本人の英語学習においてアウトプットを増やさないと英語力は伸びないから。
YouTubeを観ていた時間をオンライン英会話に切り替えましょう。
アウトプットの量を増やせるので、効率的にあなたの英語力を伸ばせます。
特に自分で考え話すことが確実にあなたの経験として溜まっていきます。
大切なのはインプットではなくアウトプットすることなのです。
ぜひYouTubeを開く手を止め、オンライン英会話にチャレンジしてみてください。