Weblio『語彙力診断テスト』のレビューとTOEIC学習への活用方法

著者情報

マサ
カナダ・バンクーバー在住のエンジニア
効率的な英語勉強法を日々模索する万年英語中級者。
1年の勉強でTOEICで800点取るための勉強法を自身の失敗から発信中です。
詳しいプロフィール
オンライン英語辞典Weblioの『語彙力診断テスト』を知っていますか?
2-3分のオンラインテストであなたの英語のボキャブラリーがどれくらいか計測できます。
しかも無料。
今回実際にテストを受けてみました。
テストの感想とTOEIC学習への活用方法をご紹介します。
TOEICに特化した単語学習法に興味がある方はぜひ紹介記事をご覧ください。
目次
オンラインであなたの英単語の語彙力を無料で診断できるテスト
Googleで英単語の意味を検索すると一度は見たことがあるであろうオンライン辞書のWeblioが『語彙力診断テスト』を提供しています。
テストはブラウザから受けられて無料です。
有料の会員登録をすると英単語の保存などができますが、とりあえず試すだけなら無料でOK。
受けられるテストはこの5つ。
- 総合診断
- TOEIC L&Rテスト
- 英検
- 大学入試
- TOEFLテスト
全部で25問の英単語が表示され、10秒以内に4つの選択肢と「どれにも当てはまらない」「わからない」から選びます。
正しい選択肢を選んだかどうかだけでなく、選ぶまでの時間も考慮されて結果が出ているそうです。
説明を読まなくてもサクサク進められると思います。
英スポはTOEICの点数アップのためのWebメディアなので今回はTOEICに関して詳しくご紹介します。
TOEICに出やすい単語の診断テストが受けられる
TOEICは日常生活やビジネスなどのコミュニケーション能力を計るテストです。
そのためTOEFLで出てくるような学術的な単語はあまり出てきません。

Weblioの語彙力診断テストではTOEICに出やすい単語のテストができます。
テストはこの2種類。
- 目標スコア別診断テスト
- 総合的な語彙力の診断テスト
それぞれの違いをご説明しますね。
目標スコア別診断テスト
「目標スコア別診断テスト」ではTOEICの目標点数を取れるだけの語彙力があるかがわかります。
選べるスコアはこの4つ。
- 470突破対策
- 600突破対策
- 730突破対策
- 860突破対策
- 950突破対策
それぞれのTOEICスコアを取るだけの語彙力が備わっているかが結果で表示されます。
すでにTOEICを受けたことがあったり、目標の点数がある場合にはこちらのテストがぴったり。
総合的な語彙力の診断テスト
先程は目標の点数を取れるかどうかを判断してくれるテストでした。
一方で「総合的な語彙力の診断テスト」はテストの結果から取れるであろう点数を教えてくれます。
一度もTOEICを受けたことがなく、自分がどれくらいの点数が取れるかわからない場合にはこちらのテストを受けてみても良いかもしれませんね。
TOEIC用診断テストを受けた結果
実際に私がTOEICの語彙力診断テストを受けてみました。
このサイトは1年で800点を取れるようにするためのものです。
もちろん「860突破対策」をトライします。
結果は、

「突破可能」
とても微妙な結果となってしまいました。
つまり私の現在の英単語のボキャブラリーはTOEIC860点ギリギリといったところです。
数年前に受けたTOEICが800点中盤だったので妥当かもしれませんね。
総合診断テストを受けた結果
こちらはTOEICに限定せず一般的な英単語力を見るテストです。
結果は、

「レベル9 勉強家」
レベル9が良いのか悪いのかわかりませんね。
Weblioによるとレベルは1〜16まであるので、ちょうど真ん中ぐらいです。
推定語彙数は4001〜4500語とのことです。
TOEICに出てくる単語は4,000語とも言われているので、より点数を取るためには英文読解力とリスニング力を鍛えれば良いのかなと感じました。
Weblio語彙力診断テストの良い点
実際にテストを受けてみてここが良いなと感じました。
- ゲーム感覚で無料で気軽に受けられる
- 語彙力が可視化できる
詳しく解説します。
良い点1:ゲーム感覚で無料で気軽に受けられる
ブラウザでポチポチ押していけば良いので時間がちょっと空いたときに試せます。
テストは大体2-3分で終わります。
ちょっとした空き時間に気軽に受けられますね。
有料の会員登録をすると何度もテストを受けられたり間違えた単語を保存できたりしますが、試しにやってみる分には会員登録せずに無料で受けられます。
良い点2:語彙力が可視化できる
「リスニングを頑張ったほうが良いのかな?それとも単語?」
一人で勉強していると自分がどれくらい語彙力があるのかわからないものです。
このテストは語彙力に絞っているので、自分のTOEICの目標点数と実際の語彙力がどれくらい差があるのかが一目瞭然。
これからの勉強の目安になりますね。
Weblio語彙力診断テストの良くない点
とてもおもしろいテストだったのですが、私自身が受けてみて不満だったところが2つあります。
- 出題にバラつきがある
- 意味がわからない選択肢がある
良くない点1:出題にバラつきがある
テストは何回か受けられるのですが、同じレベルのテストであっても出てくる単語にバラつきがあります。
全25問のうち一度も見たことがない単語が5-6個出て、「突破不可」の判定になったこともありました。
一方で知っている単語ばかりで「突破確実」の判定になってことも。
同じテストなのにこれほどの差が出てしまっているのはどうなのでしょうか。
あくまでもテスト結果は目安として考え、深刻になりすぎないほうが良いのかもしれません。
良くない点2:意味がわからない選択肢がある
あなたはこの英語の意味を知っていますか?
「trash bin」
わからなくても大丈夫。
「trash bin」はこれのことです。

さて、なんだと思いますか?
Weblioでの正解は、
「がらくたを収集するまで入れておくもの」
です。
いや、「ごみ箱」ですよね。
このテストでは1問10秒の制限時間で4つの選択肢を読まなければいけません。
パッと見て「ごみ箱」がなければ「この中に正解はない」を選んでしまいませんか?
「がらくたを収集するまで入れておくもの」は恐らく英英辞書の「a bin that holds rubbish until it is collected」を日本語に訳したものではないでしょうか。
「trash bin」を英語で説明するとそうなるかもしれませんが、日本語がわかる私たちにそんな選択肢を出してくるのはちょっと良くないなと感じます。
その他にもとてもマイナーな意味を選択肢として出してくる問題もありました。
(それが狙いなのかもしれませんが…)
英語の意味は英語で理解していたほうが圧倒的に良いので、すべての日本語訳を頭に入れるのは効率的ではありません。
そのためやはりあくまでもゲーム感覚で気楽にテストを受けたほうが良いですね。
『語彙力診断テスト』をTOEICの勉強に活用する方法
このテストがあまり良くないなというポイントをお伝えしましたが、参考にはなります。
実際にTOEICの勉強に活用する方法はこちらです。
語彙力診断テストは何度も受けて平均スコアを見よう
この語彙力診断テストは出題される問題にバラつきがあり、謎の選択肢が出てくることが度々あります。
そのため一度のテストで一喜一憂してはいけません。
無料でも2回連続、時間が経てばさらにテストを受けることができます。
何回かテストを受けて結果を平均的に見てみましょう。
TOEIC用のテストを何回か受けると目標スコアに達することが多いのか、ボキャブラリーが足りていないのかがわかってくるかと思います。
その全体を通しての結果で今後の勉強の方針を決めましょう。
目標スコアの基準をクリアしている場合:リスニングや読解力をUP
何度もテストを受けていてTOEICの目標スコアを超えているのであれば、語彙力はほとんど大丈夫と言えるでしょう。
そのため新しい単語を覚えることよりもリスニングや文章の読解力を鍛えたほうが点数UPに効果があります。
語彙力がクリアできているならオンライン英会話やニュースアプリを使った学習に重点を置いてみてください。
目標スコアに足りていない場合:英単語を詰め込む
残念ながら目標スコアには足りていないのであれば語彙力を鍛えましょう。
単語がわからないと、いくら聞き取れても、文法構造がわかっていても意味がわかりません。
基礎的な単語からスタートしTOEICによく出る単語をマスターしましょう。
そうすると一気に英語を理解できるようになってきますよ。
まとめ
オンライン英語辞典のWeblioの『語彙力診断テスト』をご紹介しました。
自分の語彙力、ボキャブラリーがどれくらいなのかを知れる点では良いテストだなと思います。
一方で出題内容にバラつきがあったり、あまり良くない選択肢を選ばなければいけない場合が多々あります。
診断結果をそのまま受け入れず、ゲーム感覚でテストを受けるのが良いかもしれませんね。
そうは言っても私もテストを受けてみて、自分の英語学習を見つめ直すきっかけとなりとても楽しかったです。
あなたもぜひやってみてくださいね。
TOEICを受ける予定で単語力を鍛えたい方は、ぜひTOEICに特化した単語学習法の記事をご覧ください。